私はポッチャマと旅に出る

 

とうとうこの日が来た。

ポケットモンスター最新作、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール発売日。

 

これから新しい思い出で更新される前に、今日までの私とポッチャマの15年を書き記しておきたい。

 

私は幼稚園〜小学校低学年の頃にアニメを見て好きになったタイプのポケモンファンである。

最初に見たのはアドバンス・ジェネレーション(AG)。

小学生女児の私はアチャモタマザラシジラーチといった可愛いポケモンに惹かれた。

そしてじきに始まったのがダイヤモンド・パール(DP)。

ここで私は運命の出会いをする。

 

相手の名前はポッチャマ

 

初めて見たのはいつだっただろうか?アニメ開始前、近所のポケモンセンターで「ナエトル」「ヒコザル」「ポッチャマ」なるポケモンが載ったポスターを見上げた時の記憶は今でも残っている。その時それらの名前まで併記されていたかは定かではないが。

「……雪だるま?」

それが私のポッチャマに対する印象だった。まんまるな頭部、それと同じような形の胴体、なんとなく涼しそうなブルー基調の色合い。鳥らしい足はたしか写っていなかった気がする。

(余談だが、初見でポッチャマのモチーフを「ペンギン」と言い当てられる人はどれだけいるだろうか?)

 

そうしてポッチャマを知った私はDPのアニメを見て、ぬいぐるみを買ってもらい、かわいく描けるように絵を練習し、鳴き真似をするようになる。

 

何年経ってもずっとポッチャマが好きだった。愛らしい外見、プライドが高くいじっぱりな性格、いきいきとした声。

部屋にはポッチャマグッズが徐々に増え、有り難いことに友達にも認知されてプレゼントとしていただいたり。

アニメがベストウイッシュ(BW)に移る時は本当に悲しかった。そしてポッチャマ(と、他のキャラクター)が見られなくなることに絶望してアニメ視聴自体をやめてしまった。

 

さて、こんな私のポッチャマとの付き合いで欠けていたものがある。

それはゲームだ。

私の家庭は基本的にゲームを買い与えない方針だった。唯一買ってくれたのはたまごっち。その他、ゲームボーイPlayStation、DSといった類のゲーム機は買ってもらえなかった。

当時は不満だった。今なら、そういう方針も一理あるよなと思えるけれど。

いくら不満でも親を説得してゲーム機とソフトを買ってもらうには及ばなかったので、不満なまま「ポケモンのゲームやりたいな〜」とくすぶり続けた。

 

さて、ポケモンのゲームの中には過去作品のリメイクというものがある。私もファイアレッドリーフグリーンハートゴールドソウルシルバーが発売されていることを知っていた。ならば、ダイヤモンド・パールもいつか生まれ変わって発売されるんだ。きっとその頃には大人になっているから、自分で買える。ポッチャマを連れて旅ができる。その期待が私の力になっていた。

だから、他のポケモンファンがダイヤモンド・パールを進行形でプレイしている時から私はいわゆる「ダイパリメイク」を待ち望むというレアケースだったのである。待機勢最古参だ。

 

その15年ほどの待機の間はまったくの空白だったわけではなく、予想外のこともあった。

ポケモンGOのリリースだ。

まさかスマホポケモンのゲームができる日が来るとは思っていなかった。

当時私は大学一年生。さすがにゲームアプリを両親に止められるなんてことはなかったので、情報が出た頃からわくわくし通しで、当日は学内Wi-Fiで即インストール(学長ごめんなさい)。

最初は初代のポケモンしか出なかったけれど、ポケモンのゲームをプレイできる喜びは本当に大きなものだった。リリース日から約5年、起動しなかった日はおそらく1日か2日あったかどうかだ。

そして待つこと2年と少し。シンオウポケモンが実装された。大学3年生の私は2限が終わってスマホを開くやいなやあの愛おしい二頭身のシルエットを近くに見つけ、駐車場へ追いかけて行き、震える手で画面録画しつつポッチャマを捕獲した。その時の記念すべきポッチャマには名前をつけ(ポチャすけ)、個体値など気にせず相棒にして1年以上連れ回した。

最近では待望の特別なコスチューム着用ポッチャマや、プレイヤーのアバター用のポッチャマ着ぐるみが実装され、ポチャ活がより一層捗っているところである。

 

正直そこでポッチャマ欲がかなり満たされた感じはある。

 

が、それはそれ、これはこれ。つい数日前、私にとって初めてのゲーム機であるSwitchを購入した。

今日家に帰ればブリリアントダイヤモンドのソフトが届いている。15年以上夢に見た、ポッチャマとの旅の始まりだ。

 

待っててくれてありがとう、ポッチャマ

 

 

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さようなら、160.4

私の身長は160.4cmである。

根拠は2017年・2018年・2019年4月の、大学での身体測定だ。(2020年は実施されなかった。)

3回連続で同じ数字だった。もう20代だから成長が止まったのは分かる。そしてまだ縮むような年でもない。しかし、だからといって、全く数字が変わらないのはそこそこ凄いことではないか?

自分の身長がおおよそ160.4cmだという認識を持った上で、「まあ160.1から160.7くらいまでは誤差としてあるかな」と私は思う。測定器の精度の問題だ。

実際、過去の全ての測定値の中で最も高かったのは160.7cmだ。これは受験期(2016年あたり?)に病院で出た数値である。

 

 

さて「160.4cm」と聞いて人はどんな印象を持つだろうか。

女性としては「ちょっと高い」くらいだと思う。

私の場合、日常生活で「背が高いね」と言われることはそんなに多くはない。けれど他の女性と並ぶと私が高い確率の方が高い。その程度だ。

 

なぜ身長の話をしているのか。

今日が2021年度の身体測定の日だからだ。

 

 

ここから身長の話をする上で、記憶にある限りの「私の身長にまつわる価値観」を詳らかにしたい。

 

生まれた時の体重はギリギリで「低出生体重児」に区分される程度だったそうだ。身長は知らないが、まあ小さかったのだろう。

 

しかし、幼稚園で早くも自分が「大きい方の人間」であるという意識を持った。身長順に並ぶと後ろの方だったからだ。一番後ろのずば抜けて高身長グループの、ちょっと手前くらい。これは春生まれであることも関係しているかもしれない。

 

小学校でも明らかに「大きい方の人間」だった。痩せていたからなおさらそう見えたのかもしれない。

 

中学校でも変わらずそうだった。しかし、少しずつ、後ろから真ん中あたりに近まっていた。おそらく中学卒業頃は158〜159cmくらいだったと思う。このあたりで「160cm」への憧れが強くなる。やはりなんとなく格好良いものである。そして、160cmであると宣言するならば、出来れば本当に160cmを超えたい。159cm台後半で160cmを名乗っていると、良心の呵責がありそうだから……と思っていた。

 

高校在学中に160cmに到達した。

しかしこの数値にはばらつきがあり、定期測定で超えたり超えなかったりだった。まあおおむね160cmなんじゃないかな、という感じだった。

そして、集団の中で見ると、かなり真ん中に近くなった。体育のグループ分け等で身長順に並ぶと、他のメンバー次第でごく稀に前半になったことがある。

ごく稀にというかたったの1回か2回だったが、それまでに形成された「私は背が高い」という固まった認識ゆえに衝撃は非常に大きかった。

しかし、衝撃ではあったが、私は「160cm」に誇りを持っていた。中学生の頃から「160cmにはなりたいな」と強く憧れていたので、十分だったのだ。自分の目標であり理想にはもう届いた。だから、私より数cm高い人に自慢されようと特に堪えなかった。

 

そして、高校を卒業してから、安定して160超えの数値を出せるようになった。

現在、私は身長を尋ねられれば常に「160cmです」と答えている。正確性を求められる場合でも問題ない。「160.4cmです」と答える。3回も連続で出た数字なのだ。ここに迷いはない。

そう。「身長を答える時に迷わなくて良い」。これは私が160.4cmに愛着を持つ理由の一つでもある。

 

さて、私は今日の測定を恐れている。

恐れているのは、160.4cmでなくなること。

その中でも160.4cmを下回るのは非常に嫌である。まあ160.0を切ることはないだろうけれど、160.1〜160.3も十分嫌だ。なぜなら身長を聞かれてどう答えて良いか分からなくなるから。ざっくりでいいなら今までと同じく160cmと答えるけれど、小数点以下まで求められたらどうすればいい?過去の三回の積み重ねと、最新、どちらがより実態を表している?

さらに実際のところ、160.4cmを超えるのも嫌なのだ。下回る場合と同じく、正確にどう答えていいか分からないという点もある。

160.5cm以上には新たな問題も生まれる。

「ざっくり答える場合、160cmか161cmか」という問題だ。

あなたが身長160.5cmだった場合、整数で答えるならば、どうする?

私は160cmに誇りを持っている。しかし、正確性を求めるならどうだ?四捨五入すれば161cmだからそちらの方が適しているのではないか?

「それは160cmでいいんじゃないの?過去に160.4cmを三回も記録したんだから」と答える人もいれば、「四捨五入が一般的だし、161cmと言うべきじゃない?それに高い方がかっこいいでしょ」と言う人もいるだろう。

そうやって意見が割れる時点で、嫌なのだ。

迷いたくない。

ざっくりなら「160cm」。

正確になら「160.4cm」。

どちらにも自信を持てるこの身長こそが、私が愛する数値だ。

 

私は1時間半後には身長を測り終えている。

実際には身長が減りも増えもしていないという前提で、また160.4cmという数字を出せる確率は決して高くないだろう。

 

さようなら、160.4cm。

また160.4cmに出会うためのおまじないとして、この言葉を残して行く。

 

 

プレイリスト・210403

やたらと音楽を聴いた夜だったので、何か関連性があるかもしれないと思いまとめます。

 

知ったばかりの曲もあり、昔から好きな曲もあり。

 

(1)洗濯機と君とラヂオ マカロニえんぴつ

www.youtube.com曲とあまり関係なさそうなゆるいダンスがフジファブリックの「銀河」を思い出させた。

好きな番組のテーマソングになっているのがきっかけで時々聴いている。

 

(2)セーラ☆ムン太郎 マハラージャン

www.youtube.com

ラジオで流れていた。
パーソナリティが曲終わりに「マハラージャンで、セーラ☆ムン太郎でした。……なんだよ、セーラ☆ムン太郎ってw」とウケていたのが印象的。

 

(3)アボカド yonige

www.youtube.com

人生で恋人と別れることになったら、どうせならしんみり別れるよりはこの歌詞のように過激に幕引きしたいものである……かもしれない。

たぶん出来ない。

イントロが好き。

 

(4)もっと遠くへ レミオロメン

www.youtube.com

レミオロメンには活動休止直後にハマり、アルバムは全部聞いた。

レミオロメンには変な曲(前半に多い)と変でない曲(後半に多い)がある訳だが、変でない曲群の中では最も好きだ。

この曲がフルでアップロードされていることに今日気付いた。

(ということはあんな曲やこんな曲もあるのでは……!?)

 

(5)足音~Be Strong Mr.Children

www.youtube.com

イェヘッヘ

 

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こうして記事にまとめていると、「自然に聞いた曲をリストにする」という本来の目的から、「読む人に勧めたい曲を引っ張り出してくる」方にずれていってしまいそうなのでここで終了とします。

お読み(&お聞き)いただきありがとうございました。

 

 

 

変わりたくない私とポケモンGOの関係

ポケモンGOでストレスを感じることなんてバトルリーグ以外ではほとんど無かったのに、ここ最近ちょっと変わってきている。

 


原因は主に、今年12月のTL開放である。

私は2016年7月の開始日当日にスタートし、それからアプリを開かなかった日を合計してもおそらく1ヶ月には満たないほどの継続的なプレイヤーだ。

レベル上げ(経験値稼ぎ)の優先順位はずっと最下位だった。では毎日のプレイ目的は主に何だったかというと

①卵の孵化(通学で長距離移動する生活は距離稼ぎに最適だった)

②色違い・レアなポケモン探し

③強いポケモン探し(初めは個体値が高いと何となく嬉しい程度だったが、最近はまあまあ本気寄りになってきた。ただバトルガチ勢ではない)

だった。

4年半近く続けているので多少の変化はあれど、基本方針はこうで、ポケモンのコレクションに主軸を置いている。

なので「〇〇年に△△へ遊びに行った帰りに××と一緒につかまえたポケモン」のような、決して"強い枠"ではなく"思い出枠"のポケモンも多い。ボックスを圧迫されては拡張している。

(話が逸れるが、このような自分の姿勢のためか、バトルリーグはいまいち楽しめていない。報酬のズルッグワシボンのために手を出し、今はどうぐやほしのすなをモチベーションにやったりやめたりしている。)

(さらに話が逸れるが、私はポケモンGOが始まるまで一度もポケモンのゲームをしたことがなかった。幼少期にアニメを見て好きになり、ポケモンセンターでグッズを買ってもらい、いつかポッチャマと暮らしたいと願ったりしつつ、それは置いておいて大人になったらゲームをしたいとずっと思っていた。)

TL上げに興味がなかったことをあえて理由付けするならば、ポケモンの強化自体はTL38に上限があったことと、だいたい体感でTL30台半ばくらいまではすんなり到達できる程度だったからだと思う。それにTL40が長いこと上限だったので、急がずともいつか届く感じがしていたこともある。

このようなプレイスタイルで2020年7月にTL40に達した。

 

今も前述のようなプレイスタイルを気兼ねなく続けていたかったのだが、12月のTL開放で心の持ちようが変わってしまった。

 

具体的には、後から始めたフレンドがいつの間にか莫大な経験値を貯めていて「早いな、どんなプレイしたらそうなるの!?」と焦りを感じたり。

何より、近所のジムを毎日占領する複垢達が私より遥かに上のTLになったりしていると、こんなマナーのなっていない輩より格下なのかと悔しく感じてしまう。それらの置いたポケモンを落とそうとしながら、「この後に私がポケモンを置いたらTL41の雑魚だと嘲笑されるかな」といった考えが頭をよぎる。

私自身は12月27日にTL41に上がったのだが、決して早くはない方だろう。ネットには先を行く人たちのスクショ付きの報告が見たくなくても多数見受けられる。ちなみに時間がかかった理由は「レイドパスに課金をしないので、主に毎日の無料パスだけでレイド30回を達成しようとしたら1ヶ月近くかかった」というものだが、こう言い訳していること自体が劣等感の表れだ。

総じてなんとなく自分は劣ったプレイヤーのように思わされるようになったのが、この一ヶ月で起こった変化である。

 

どうしてこうなってしまったのだろう?

たとえば前までだって、私は捕まえられなかった高個体値の伝説ポケモンをフレンドは捕まえている……といった、劣等感の引き金になりそうな出来事はいくらでもあった。でも実際はせいぜい一瞬悔しい程度で、「人は人、自分は自分」だし、今捕まえられなくたってきっといつか再登場してくれると思う余裕もあった。耐え難いつらさを感じたのはあくまでも、ダークライ色違いの初登場時など、自分自身がすごく欲しかったのに逃した場合だ。

 

なのに今はなぜ周りと比べてストレスを感じているのだろうか。私自身の中に、つまり人との比較抜きにして、TLを上げたい欲求は特に無いように思える。ポケモンの強化には今の時点まででまあ満足しているし(ただこれから徐々に強さのボーダーが上がっていくだろうけど)、TLを上げないと捕まえられないポケモンもいないし、着せ替えアイテムが特別欲しいということもない。それなのになぜ?

 

さて、私の精神状態を悪い意味で揺るがしているTL開放だが、良かったことはある。
おそらくこのTL開放に伴って、エクセレントスローの獲得経験値が増えた。おそらくとしか言えないあたりにいかに経験値稼ぎに関心がなかったかが見て取れる。

身近なフレンドが「今はエクセレントスローで経験値が多くもらえる」という情報をくれた。

私はそれまでなんと、伝説レイド以外でエクセレントスローを狙っていなかった。捕獲成功率が違うことは知っていても、器用ではないし幸いボールが必要なだけ手に入れられる住環境なので、カーブグレートで十分と考えていた。そんな状態のため一般の野生ポケモンに神経を研ぎ澄ましてエクセレントを当てようなんて発想はなかった。

当初は「こんな小さいポケモンにエクセレントとか当てられるわけない」と思っていたけれど、投げ方を教えてもらってめきめき上達した。これは楽しい。できなかったことができるようになるのは嬉しいことだ。

ただ、「エクセレントスローの獲得経験値が2,000」と覚えたことで、次のTLに上がるまでの計算ができるようにもなってしまった。

何度も同じことを繰り返してしまっているが、TLが上がるときに上がればそれでいいという考えを持っていたので、次に上がるまでどれくらいといった計算は全くしたためしがなかった。ここで私は初めて計算した。

TL41から42になるのに必要な経験値が7,500,000らしい。

エクセレントスローでざっくり変換すれば3,750匹分。

「は!?」と思った。気の遠くなる話だ。1日に200匹捕まえるタスクがあったが、それだって決して少なくは感じなかった。それを3,750匹。しかもエクセレントの成功率はまだ低い。失敗してグレート以下になれば得られる経験値はぐんと低い。

しかもたしか経験値2,000は今年中。なんとなく「今年中にポケモンゲットをガチでやって貯めた方がいいのかな」と、急ぐ感情が生まれた。

そして、さらに私を焦らせる情報を手に入れてしまった。先のレベルの条件に「スーパー/ハイパー/マスターリーグでそれぞれ30勝」というものがあることを知った。

その時々で開催ルールが変わるので、タイミングによっては達成しにくい条件だ。ちょうど先日スーパーやハイパーが終わったばかりで、この後特殊ルールの開催でも続こうものなら、一体いつ上記の条件を達成できるだろうか?足止めを食らう可能性が存分にある。

さっさと上に上がっておけば、つい最近行われたスーパー/ハイパーリーグで回数を稼げたのに。自分ののんびりしたプレイスタイルのせいで機を逸したような気分になった。今までのように別の目的でプレイしていては上に行けず、一心に経験値稼ぎを試みなければ周りに付いて行くことができないのがもどかしい。

 

つまりこういった、人と比べること、急ぐ感情に疲れたのだ。

こんなに急いでプレイしたかったわけじゃない。別にTL上げてドヤりたいとは思わない。しかし誰かにドヤられるのはなんだか落ち着かない。

TL41以上が開放される前、別に自分がTL40だからといって自慢する気はなかった。自慢といえば聞こえは悪いが、それ以外に誇れるものはいくつもあったし(初めて捕まえたポッチャマと1年半にわたって相棒でいたこととか、色違い個体値100ミニリュウを捕まえたこととか、海外のプレイヤーたちに英語で声をかけて三湖のレイドに誘い合ったこととか、それこそリリース日からほぼ毎日プレイしていることとか)、ほかのプレイヤーの誇るものを見るのも楽しかった。それぞれに自慢できることが多種多様なのが良いところだと思っていた。

ただそれは安定したTL40という最高位にいたからこそかもしれないと今思う。実態としては最高位などではなくて、時間とお金を多大に注ぎ込むガチ勢とも表面的に同じ数字なために、無意識に同等のような気がしていただけなのだが。

前述のような私の誇れるものが、TLの高低の前には取るに足らないもののように感じてしまうのだ。TLが圧倒的な価値基準であとはおまけ。例えれば、エリート進学校に通っている生徒たちを前に、そこを目指してダメだった自分が「絵で図工の先生に褒められた」とか「小テストで95点を取った」と自慢しなければならないみじめさのようなものだ。私はそういう出来事に感じる喜びは尊いと思う。しかし、彼らには鼻で笑われるだろうし、そう想像すると感じていたはずの喜びが霞んでしまう。よほど絵で生計を立てられるほど大成するか、それこそ次の進学や就職でエリート層に合流できるほどにならなければ、世論はエリート校の生徒たちを勝者と認め、私のような存在を敗者として扱うだろう。嫌な話だな。

ついこの前までは、彼らと劣等生の自分との間には差が全く可視化されていなかったのに。

 

 

それまで自分自身で価値を見出して楽しんでいたことが、楽しめなくなりかけている。

楽しんでいた気持ちに陰りが出てきた。

私には私の遊び方があって、周りと競うためなんかにポケ活をしたいわけじゃない。

 

自分のプレイスタイルを取り戻すには一体どうしたらいいのだろうか?解決策はまだない。

なんだこれMV祭

現代において、音楽と切っても切り離せない存在、ミュージックビデオ。

突然ですが、皆さんは「なんだこのミュージックビデオは……」と困惑した経験、ありませんか?

―曲を先に聞いて後からビデオを見たが、強烈すぎてイメージが変わった……

―曲のコンセプトを見失った……

―正直曲の内容に画が合っていない気がする……

今回は私にそのような経験を(良い意味で)させてくれた作品たちを紹介します。

なお、真面目な楽曲解説などはありません。背景知識もありません。素人の「なんだこのMVー!!」体験を共有してもらえたらいいなというだけの趣旨の記事です。ご承知おきいただき、ゆるくお楽しみください。

 

三曲ご紹介しますが、全てYouTubeで公式にフルでアップロードされているものから選びました。ちなみに再生時間が偶然全て3分30秒前後です。

なお、できれば一回目は目を閉じて曲だけ聞いていただき、二回目に映像と併せて観ることを強くお勧めします。

できることなら最初はサムネイル画像すら見ずに聞いていただきたいくらいです。(それは難しいですが)

映像のリンクの真下からコメントを載せているので、それを読むのも映像まで観た後にしていただくといいかもしれません。

 

前置きが長くなりました。ではいきましょう。

 

 

(1) Eurythmics - Sweet Dreams(are made of this) (1983)

 なんだこれレベル:☆★★(1)

イギリスの二人組ミュージシャン。

曲はシンセサイザーが印象的で耳に残ります。

ボーカルかっこいいな~(音楽的な事に詳しくないので感想が素人)

映像もクールな感じなのでしょうか?それではどうぞ。

 

・ 

怖い。

クールはクールだけど、クール通り越して怖い。なんか……鬼気迫ってる。

最初の方は、この人(オレンジ短髪の人)かっこいいな~!で済むのですが、謎のマスク付けた目がぎょろぎょろし出すあたりから怖すぎ。牛も怖い。チェロらしき楽器を持ってぐるぐる回るのも狂気を感じる。というかサングラス男性の感情が終始読み取れなくて怖い。

オレンジの方の、終盤2分20秒あたりで出始める不敵な微笑みは無敵感があって惚れそうになりますね。怖くてそれどころじゃないけど。

ちなみに初見時、オレンジ短髪のこの方を私は男性だと思い込みました。調べたら女性でした。かっこいい~。

個人的にはかなり怖いミュージックビデオですが、楽曲自体のイメージとかけ離れているという程ではないので、なんだこれレベルは星一つです。

 

"There Must Be An Angel"(1985)という曲があるのですが(どこかで聞いたことのある人が多いはず)、そのビデオでは一転して女性らしい可憐な装いになっておりびっくりします。

 

 

(2) EVIL EYE - GRAPEVINE (2016)

 なんだこれレベル:☆☆★(2)

日本のロックバンド。

曲自体めちゃくちゃ好きなんですよ。一聴してすぐに気に入りました。ちょっとこちらをからかっているかのような軽やかさとロックらしい音の重みのバランスが絶妙で癖になります。

映像はどんなのだろう。演奏風景とか見られたらいいなー。さて、どうでしょうか。

 

何を見せられている?

念のため歌詞は何度も読み返したけど、こういう曲ですか??まあ歌詞読んでも意味は分からないけど、そこが特色でもあるんだけど、それにしても女性とこんな……こんな……こんな?(言葉にできない)

私の第一印象は「ドン引き」としか言いようがありませんでした。今はちょっと慣れた。

言うまでもありませんが、この途中で乳首出される男性が作詞とボーカル担当です。こんな姿晒していいのか。カリスマ性が減ってはしまわないか。

 

さて、これが気に入った方には新曲の"Alright"(2018)もおすすめです。謎映像(EVIL EYEほどではないけど)・楽曲の雰囲気ともにちょっと似ていると思います。

また、全く雰囲気が違いますが「君を待つ間」(1998)は名曲です。大好きです。究極に美しいメロディー……ささやかだけど輝かしい青春……未熟で粗削りな恋の感情……なんて尊い、はぁぁぁなんだこの名曲うわぁぁぁぁぁぁ

おそらく世間的な「GRAPEVINEといえば」のイメージを醸し出す曲なので、不純なイメージが付いちゃった方(ごめんなさい私のせいです)はこちらもどうぞ。

いずれもYouTubeで聞けますので是非。


(3) Sat In Your Lap - Kate Bush (1981)

 なんだこれレベル:☆☆☆(3)

イギリスの女性シンガー。

ここまで紹介した2曲は「曲だけ聞くと普通にかっこいいけど、映像は意外な方向に走ったね」という系統だったのですが……

Sat In Your Lapは

なんか

音の時点でヤバい香りがする……

と思いませんか……?

 

さあ、どうなるでしょうか。

 

 

 

ヤバい。

ヤバいとしか言えないよ……。

もう何がヤバいのかもわからない。ぶっ飛んでる。別にホラーとか流血とかじゃないこの怖さのジャンルは何?狂気。
何この謎の白い人……怖いよ……ナゲットに付いてくるマスタードとケチャップみたいな配色の人も不気味だよ……。ナゲット食べたい……。

主役のケイトブッシュさんも、目カッて開くところが特に怖いよ……。瞬きしないでいられるの凄いな……。(ドライアイ予備軍の感想)

とにかく怖いです。なのに何度も見てしまう。夢に出そう。助けて……。

 

この世界観がクセになった人は"Babooshka"(1980)もどうぞ。物語になっているので是非歌詞を読んで聞いてみてほしいです。

おそらく最大のヒット曲の一つ、"Wuthering Heights"(1978)もお勧めです。一聴した感じ穏やかそうですがやはり映像は滲み出る狂気を隠しきれていません。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。なんだこれ体験をしていただけましたか?

 

情緒が不安定になった方用におまけを付けておきます。こちらもなんだこれ作品ではありますが、平和です。癒されてください。

 

 

 

そして、他になんだこれMVを知っている方はぜひ教えてください!!

 

 

さぁ行けーい!

 

私はメールの文章をPCで打っていた。

(〜〜を下に再掲します……)

あれ、おかしいな、変換キーを押しても出ない。

なんで再掲なんて単語が出ない?日常的な単語じゃないか。

 

再掲なんて。

 

さいかつなんて。

 

……もしかしてさいかつじゃない?

 

 

 

一文字ずつ入力してみよう。

再びの「再」。これに他の音読みはないはず。

二文字目「掲」。掲示の「けい」。

……まさか。

さいけい。

 

恐る恐る今度はさいけいと入力。

出た!!!!!!

「再掲」って出た!!!!!!

あんた、さいけいだったのか!!!!!

さいかつみたいな顔して!!!!!!

 

思えば「掲」をけいと読む単語はいくらもあるのに、つくりの「曷」= かつ のイメージが強すぎた。

渇望とか、一喝とか、褐色とか。

 

こういう勘違いあるよね。

他にもあったよ。

ちょっと思い出せないけど……(思い出してからブログを書け)。

救いは「再掲」なんて大体書き言葉でしか使わないので、人前で口に出しては無さそうなことですかね。

 

さいけ(い)繋がりで、最近ハマっているラブサイケデリコの新曲を紹介しておきます。聞いてください。

 

 

 

くさくさする現実から頭を解放してくれます。リゾート地でまったり休息をとったかのような充足感。良いですね~。

 

ではまた。

 

 

染めない、染める、染めない

 

髪を染めたくない理由

・顔に似合わなさそう

・服装や化粧が地味なのでちぐはぐになりそう

・少し時間が経ったらすぐプリンみたいになるのでお金がかかる

・24年間育てた黒髪を手放すのは勇気がいる(白髪染め使用はノーカウント)

・気に入っている若白髪も消えてしまう

・似合う髪色が黒以外わからない

・縮毛矯正と並行できない説がある

・髪が傷んで荒れそう

・チャラく見られそう

・特に異性にウケが悪そう

・施術に失敗されるリスクがある

 

髪を染めたい理由

・思い切った髪色にできるのは学生時代だけ

 

 

圧倒的に前者が勝りそうに見えますよね?

後者が強者なんですよこれが!

 

人生設計の選択肢は山のようにありますが(何も考えていないとも言う)、おそらく就職するとして、多くの業種で求められるのは黒。

少なくとも就活中は黒が安全策。

そうなると一年後には黒確定。黒確定って不穏な響きだな。

主婦になって買い物・子供の送迎・家の中の用事などを主にするなら髪色は茶でも赤でもレインボーでも許されるはずだけれど、それを選ぶとは限らない。

 

正直染める方に傾いています。いえ、天秤に例えるならほとんどの時間は「染めない」が下に降りてるんです。しかしたとえ1秒でも「染める」に傾く瞬間があり、たびたび繰り返されるのなら、決断まではあと一歩なんです。新鮮な方へと突き動かされてしまうのです。それが青春。若いって素晴らしい。

 

今は言ってしまえば「染めようと思ったところであんまり外出できないから、どちらにせよ先の話だよね」というもっともな理論で決断を先送りにしている状態です。

 

 

私は、私自身に似合うのは黒だろうという認識の他に、自他問わず黒髪そのものが好きです。理由は分かりません。とりあえず非常に好きです。 

ここまでは自分の話でしたが、ここからは他人についての話をします。

小学6年生の時、受験の下見として行った学園祭で明るい茶髪(金だったかも)の在校生を見て「この学校こわい」とビビったのを思い出します。髪型も服装も自由であり決して反社会的(?)行動ではないのですが、ピュアでビビりな小学生には衝撃が強かった。しかしその後そこが母校になりました。ここで成り立つガバガバ数式は「派手髪の先輩がこわい < プール及び水泳の授業がない」。

可愛い女性アイドルに心惹かれた時が何度かありました。熱を上げたわけではなくちょっと気になってネットの発信を追うくらいでしたが。ですが不思議なことに、その人が髪を染めて黒でなくなるとだいたい冷めた気持ちになりました。拙者これではまるで握手会で説教するタイプの面倒臭いオタクみたい。

女友達が「髪染めようか迷ってるんだよねー」と相談してきたら、多くの場合本当は止めたいです。とはいえ相談してくる時点で大体本人は「染める」側に傾いているものですし、前述したように染められるタイミングは限られているので、空気を読んで同調したりもしますが。私の好みなど取るに足らないもの。彼女らの人生の冒険を邪魔したくはない。進め若者よ、己の道を。

 

相手が男性でも同じで、圧倒的に黒髪が好きです。初めて知り合った男性が派手な染髪であれば、好きになる可能性はおそらく5掛けくらいになります。ただ既に好きになった後の人が染めたのであれば話は別で、仮に茶髪に変わっても「茶色も似合うね♡かっこいい♡♡好き♡♡♡」とか言ってそうです。予測だけど。何このちょろい女。

しかし好きになった後の男性に対してならば別の問題が浮上します。似合う似合わない・色が好き嫌いとかの問題ではなく、素の相手を見たいと願ってしまうと思うんです。その人のことが好きだから。染められた髪、それは本来の髪がコーティングされた状態。薬剤で覆い隠された状態。私は化学的に合成された薬剤なんかを見たいわけじゃない。そんな余計なものじゃなくて、あなたが持つDNAを基に作り出された細胞たちが見たいの(髪の細胞って死んでるけど)。ねぇなんで隠しちゃったの?どうして?見せてよ。ねえねえ。

こわっ。

 

 

さて、私は髪を染めるべきか染めないべきか、結論はまだ出ません。

アニメのキャラクターってピンクでも青でもしっくり来るからいいよね。二次元に引っ越して染めようかな。