染めない、染める、染めない

 

髪を染めたくない理由

・顔に似合わなさそう

・服装や化粧が地味なのでちぐはぐになりそう

・少し時間が経ったらすぐプリンみたいになるのでお金がかかる

・24年間育てた黒髪を手放すのは勇気がいる(白髪染め使用はノーカウント)

・気に入っている若白髪も消えてしまう

・似合う髪色が黒以外わからない

・縮毛矯正と並行できない説がある

・髪が傷んで荒れそう

・チャラく見られそう

・特に異性にウケが悪そう

・施術に失敗されるリスクがある

 

髪を染めたい理由

・思い切った髪色にできるのは学生時代だけ

 

 

圧倒的に前者が勝りそうに見えますよね?

後者が強者なんですよこれが!

 

人生設計の選択肢は山のようにありますが(何も考えていないとも言う)、おそらく就職するとして、多くの業種で求められるのは黒。

少なくとも就活中は黒が安全策。

そうなると一年後には黒確定。黒確定って不穏な響きだな。

主婦になって買い物・子供の送迎・家の中の用事などを主にするなら髪色は茶でも赤でもレインボーでも許されるはずだけれど、それを選ぶとは限らない。

 

正直染める方に傾いています。いえ、天秤に例えるならほとんどの時間は「染めない」が下に降りてるんです。しかしたとえ1秒でも「染める」に傾く瞬間があり、たびたび繰り返されるのなら、決断まではあと一歩なんです。新鮮な方へと突き動かされてしまうのです。それが青春。若いって素晴らしい。

 

今は言ってしまえば「染めようと思ったところであんまり外出できないから、どちらにせよ先の話だよね」というもっともな理論で決断を先送りにしている状態です。

 

 

私は、私自身に似合うのは黒だろうという認識の他に、自他問わず黒髪そのものが好きです。理由は分かりません。とりあえず非常に好きです。 

ここまでは自分の話でしたが、ここからは他人についての話をします。

小学6年生の時、受験の下見として行った学園祭で明るい茶髪(金だったかも)の在校生を見て「この学校こわい」とビビったのを思い出します。髪型も服装も自由であり決して反社会的(?)行動ではないのですが、ピュアでビビりな小学生には衝撃が強かった。しかしその後そこが母校になりました。ここで成り立つガバガバ数式は「派手髪の先輩がこわい < プール及び水泳の授業がない」。

可愛い女性アイドルに心惹かれた時が何度かありました。熱を上げたわけではなくちょっと気になってネットの発信を追うくらいでしたが。ですが不思議なことに、その人が髪を染めて黒でなくなるとだいたい冷めた気持ちになりました。拙者これではまるで握手会で説教するタイプの面倒臭いオタクみたい。

女友達が「髪染めようか迷ってるんだよねー」と相談してきたら、多くの場合本当は止めたいです。とはいえ相談してくる時点で大体本人は「染める」側に傾いているものですし、前述したように染められるタイミングは限られているので、空気を読んで同調したりもしますが。私の好みなど取るに足らないもの。彼女らの人生の冒険を邪魔したくはない。進め若者よ、己の道を。

 

相手が男性でも同じで、圧倒的に黒髪が好きです。初めて知り合った男性が派手な染髪であれば、好きになる可能性はおそらく5掛けくらいになります。ただ既に好きになった後の人が染めたのであれば話は別で、仮に茶髪に変わっても「茶色も似合うね♡かっこいい♡♡好き♡♡♡」とか言ってそうです。予測だけど。何このちょろい女。

しかし好きになった後の男性に対してならば別の問題が浮上します。似合う似合わない・色が好き嫌いとかの問題ではなく、素の相手を見たいと願ってしまうと思うんです。その人のことが好きだから。染められた髪、それは本来の髪がコーティングされた状態。薬剤で覆い隠された状態。私は化学的に合成された薬剤なんかを見たいわけじゃない。そんな余計なものじゃなくて、あなたが持つDNAを基に作り出された細胞たちが見たいの(髪の細胞って死んでるけど)。ねぇなんで隠しちゃったの?どうして?見せてよ。ねえねえ。

こわっ。

 

 

さて、私は髪を染めるべきか染めないべきか、結論はまだ出ません。

アニメのキャラクターってピンクでも青でもしっくり来るからいいよね。二次元に引っ越して染めようかな。